ワザリング・ハイツ ~本館~

Something childish, but very natural.

アルベール・カミュ

アルベール・カミュ『異邦人』を読む

「異邦人」と打って最初に出てくる予測変換(google)は「カミュ」ではなく「歌詞」である。言うまでもなく久保田早紀の名曲「異邦人」である。歌詞には「あなたにとって私/ただの通りすがり/ちょっとふり向いてみただけの/異邦人」とある。「異邦人」に…

アルベール・カミュ『シーシュポスの神話』を読む

哲学を学ぶにはどうしたらよいかを考え、結局それらしい手掛かりを摑みはじめたのは『シーシュポスの神話』を読み終えてから8年以上経った20代の終わり頃であった。そこで木村敏の精神病理学に出逢い、西田幾多郎の哲学を敷衍した現存在分析を学び、それを物…

アルベール・カミュ『ペスト』を読む

現在の世の中を見てカミュの『ペスト』が思いだされたと実に多くのひとが語る。たしかに原因不明のコロナウイルスが次々と無差別に人間をとらえ、身体や心、思考、生活を喰いあらしてしまうさまは『ペスト』に描かれた通りであり、また医療関係者の心のうち…